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  • 専門性を磨き、自分らしいキャリアを築く場として
    —三村小松法律事務所での挑戦 <後編>


    【リクルートインタビュー 後編】

    企業法務やスタートアップ支援、さらには国際案件や文化芸術分野まで。専門性の高さと実務の幅広さを両立しながら、弁護士一人ひとりが自らの強みを活かして成長できる環境、それが三村小松法律事務所の特徴です。
    今回お話をうかがったのは、設立直後から事務所を支えてきた田邉幸太郎弁護士、転籍して2年目の新進・齋藤由佳弁護士、そして、事務所の理念をかたちにしてきた代表の小松隼也弁護士の3名。
    それぞれの立場でのリアルな声とともに、事務所のカルチャーや成長の手応えが浮かび上がる鼎談の<後編>をお届けします。

    前編はこちら


    齋藤さんは弁護士として2年目にファッションロー分野に興味を持たれて三村小松法律事務所に入所されたそうですが、具体的には今はどんなお仕事をされているのでしょうか?

    齋藤由佳(以下 齋藤):一番多く扱っているのは、やはりファッションローに関する案件です。例えば、ブランドの商標に関する案件や、模倣品対応、コラボレーション契約や販売店契約などの契約書レビューなどを取り扱っています。
    ファッション関連の案件に加えて、アート、建築、飲食業など様々な業種の案件も担当しています。業種だけでなく、業務内容も幅広く、訴訟や危機管理案件などにも携わっています。

    小松隼也(以下 小松):転職希望者の中には、「三村小松法律事務所は知的財産やファッションなど専門分野に特化しすぎていて、自分には難しいかも?」と心配される方もいらっしゃるんですが、企業法務全般から民事・刑事事件まで幅広い案件があり、特に若手のうちは幅広い案件に携わっていただくように心がけています。

    ―ファッション分野を志して入所されたのに、実際には華やかとは言いがたい案件も多く、「思っていたのと違う」と感じることはありませんか? 先輩方の前で答えにくいかもしれないですが(笑)。

    齋藤:もちろん、実際に携わってみて「この分野は自分には合わないかも」と感じることもあります。しかし、私自身、前の事務所では限られた分野しか扱っておらず、弁護士経験もまだ浅かったので、いまのように多様な案件に触れられるのは、今後のキャリアを築くうえで非常に価値があると感じています。

    齋藤先生

    小松:弁護士業務は「一般民事」「刑事」「知財」など分野ごとの縦割り構造が多いんですが、三村小松法律事務所ではそこに“横糸”を通すような視点も持っています。たとえば、「ファッション・ロー」といっても、知的財産法だけでなく、労働法や景品表示法など他の分野も密接に関わります。そうした複眼的な視点で対処できる資質を養えるのは、うちの事務所の大きな特長だと思います。
    それぞれの分野のスペシャリストであると同時に、多分野に精通したジェネラリストとしての素養も兼ね備えた弁護士になってもらいたい、というのが私たちの目指す姿です。田邉さんも2つの事務所で幅広い経験を積まれていて、採用時からジェネラリストとしての資質が光っていました。裁判の実績も豊富で、どんな案件でも安心してお任せできました。

    田邉幸太郎(以下 田邉):ありがとうございます(笑)。今では特許訴訟なども経験しました。

    小松:特許訴訟は本当にレアな分野です。弁護士でも特許訴訟は本当に一握りの人しかやっていないと思います。

    ―特許訴訟とは具体的にはどんな内容なのでしょうか?

    田邉:ある会社が何か素晴らしい技術を発明して特許権を取得していたとします。それにもかかわらず、その発明を使用した製品を他社が製造・販売していた場合に、その製造や販売行為を特許権侵害だと主張して、特許権者が製造・販売の差止めや損害賠償を求めて当該会社を訴えるというようなケースが分かりやすいと思います。
    法律だけでなく、製品や技術についての深い知識と理解が求められるので、訴訟は弁理士の先生をはじめとする弁護士以外の専門家と連携しながら進めます。裁判官もその分野の専門家ではないのが通常なので、専門的な内容をわかりやすく理解・説明できるかどうかがカギになりますね。

    —特許訴訟と聞くととても専門性が高いように思うのですが、田邉さんは三村小松法律事務所に転籍される前に特許訴訟の経験があったのでしょうか?

    田邉:特許訴訟の経験は全くありませんでした。特許案件を扱える事務所は限られているので、特許訴訟の経験がないのはおそらく多くの弁護士にとって普通のことかなと思います。

    ―特許訴訟の経験がないのに、特許訴訟を多く扱っている三村小松法律事務所に転籍されるのは心配ではなかったですか?

    田邉:司法試験の選択科目は知的財産法だったので知識自体はゼロではなかったのですが、当然不安でした。三村小松法律事務所に入った直後は、三村さんにこの本は読んでおきなさいと言われた本を愚直に読んでいましたね。高校生の化学の参考書なども読みました。

    田邉先生

    ―田邉さんは現在、内閣府に出向されているそうですね。具体的な内容については別の記事で詳しく紹介されていますが、どのような働き方をされていますか?

    田邉:はい。内閣府の「知的財産戦略推進事務局」に非常勤で出向しています。
    非常勤なので、内閣府で働きつつ、弁護士業務も続けています。クライアントとの関係を大切にしているので、弁護士の仕事に穴をあけるわけにはいきませんから。

    野瀬健悟弁護士も国会議員の政策担当秘書として出向後、今年ロンドンへの留学を控えているとか。小松さんもニューヨーク留学を経て、事務所を立ち上げられました。出向や海外留学は、弁護士のキャリア構築の上では一般的なのでしょうか?

    小松:そうですね、三村小松法律事務所では、弁護士として複数年経験を積んで「事務所の業務をひと通りこなせるようになった」段階で、2年程度の出向や留学を経験し、また事務所に戻ってくるというのが比較的多いキャリアとなっています。ただ、弁護士全体で見ると決して一般的とは言えません。
    また、行政機関に出向するには、それなりのキャリアと実績も必要になってきます。

    ―齋藤さんは現在、文化服装学院でも教鞭をとられているそうですね。どのような授業を担当されているのですか?

    齋藤:ファッションローの概要として、主に、著作権法、商標法、不正競争防止法等を教えています。
    受講生はファッションビジネスを志す学生が多く、最初は「法律なんて退屈」だと思われるかな? と心配していたのですが、皆さん本当に真剣に聞いてくれて、テストの結果もとても優秀で驚きました。
    まだ入口の部分だけですが、しっかり興味を持ってくれているのが伝わってきて、今後もこうした形で業界に貢献できたら嬉しいです。

    小松:文化服装学院では三村小松法律事務所が継続的にファッションローの授業を行っていますね。また、ファッションデザイナーなど業界の人たちやアート関係者などを招いた異業種交流会を随時、弊所のセミナールームで開催しています。

    ―法律事務所と聞くと、なかなか敷居が高い印象を持つ方も多くいらっしゃるかもしれませんが、そうした交流イベントがあるのも三村小松法律事務所らしさですね。小松さんがコレクションされたアート作品も、事務所のあちこちに展示されていますし。

    小松:アートに関しては弁護士よりもクライアントの方々が興味津々に見てくださいますね(笑)

    田邉:会議室に無造作に縄文土器が置かれているって、なかなか法律事務所にはないですよね(笑)


    三村小松法律事務所では、当事務所の理念や目標に共感し、チャレンジ精神をもって行動できる方、また各業界への関心やこれまでの経験を活かして成長したいと考える意欲ある弁護士を募集しています。

    【2025.8.27】

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