当事務所の海事・物流部門(代表 大口裕司)は、「海事・物流シリーズセミナー」を参加費無料のオンライン(Microsoft Teams)にて開催致します。これまで当事務所の弁護士とかかわりがなかった会社様も、無料でご参加いただけますので、遠慮なくお申し込みください。Microsoft Teamsのアプリがなくても聴講可能ですが、念のため、アプリ(無料版で可)をダウンロードされることをお勧めします。
 約15-20回のシリーズセミナーの予定で、傭船契約、船荷証券(BL)、国際売買、海難事故、コンテナ貨物、フォワーダーといった業界特有のテーマのみならず、一般的な民法知識、契約実務、交渉のやり方、債権回収、会社の危機管理体制、メディア対応、労務管理や国際取引等、幅広いテーマを扱います。基本的に、ひと月に一回、金曜日の午後4時頃から開始し、1時間から1時間半程度を予定していますが、講師の都合により変更の可能性はございます。
 大口弁護士がこれまで関わってきたのは、船主、オペレーター、P&I Club、損害保険会社、造船所、物流企業、フォワーダー、貿易会社、メーカーの物流部門、物流に関連するIT企業、倉庫会社、船舶管理会社、商社、シップブローカーなどですが、それらの会社が業務で活用頂けるようなテーマを設定する予定です。内航、外航を問わず、コンテナ船、バルカー(ばら積み貨物船)、タンカーなどの船の種類を問わずに活用頂けるよう、基本的な事項を解説いたします。

シリーズの概要(予定)は、以下の通りです。

(シリーズの概要)
第0シリーズ:一般的な法知識と実務
    第1回 民法、商法の基本の解説
    第2回 民法改正と海事・物流・貿易への影響
    第3回 紛争解決と債権回収の実務
    第4回 契約実務、国内取引と国際取引
第1シリーズ:リスクマネジメントとコンプライアンス
    ① リスクマネジメントの考え方と着眼点
    ② コンプライアンス・チェックの視点
    ③ どうやって会社の体制を構築するか
    ④ 企業がチェックすべき法令にはどのようなものがあるか(会社法、労働法、個人
      情報保護法、刑罰法規、知的財産法、不公正な取引を規制する法律、各種環境法
      制など)
    ⑤ 業法規制、行政規制、新規事業を行う際の注意点
    ⑥ 企業不祥事や事故対応
    ⑦ 企業の社会的責任
第2シリーズ(物流):
    ①運送契約上の権利と責任
    ②船荷証券と海上運送状
    ③陸上運送業、運送取扱業、運送の仲介業、倉庫業
    ④フォワーダーの法的地位
第3シリーズ(海事):定期傭船
第4シリーズ(海事):航海傭船
第5シリーズ(特別回):海難事故対応(衝突、油濁、座礁等)、造船契約、
            会社の危機管理体制、メディア対応、労務管理、労働組合対応、
            知的財産権の保護など

今後の予定は、以下の通りです。

(第12回セミナー)
日時:2023年7月28日(金) 午後4時より
内容:定期傭船契約(1)~はじめに~
① 定期傭船契約(Time Charter)の法的性質
② 裸傭船契約(Bareboat Charter)や航海傭船契約(Voyage Charter)との違い
③ 船主と傭船者の役割・費用分担の基本的な考え方
④ 傭船チェーンにおけるクレーム対応の方法
⑤ 国際的な紛争への対応、海外弁護士のアポイント
⑥ 契約の解釈手法と手順
⑦ NYPE、Shelltime、海運集会所(JSE)書式など
⑧ 契約の成立要件、Subject to、recapなど
⑨ 契約書の意義
⑩ 契約成立前に認識・確認しておくべき事項

(第13回セミナー)
日時:2023年9月29日(金) 午後4時より
内容:定期傭船契約(2)~船主の義務と責任~
① ConditionとIntermediate terms(Innominate terms)の違い
② 船舶の要目と性能、aboutの意義、cargo capacity、expected date of readiness to load、present position of the ship、class、oil major approvalなど
③ スピードクレーム、good weather、aboutの意義など
④ 本船の引渡し(delivery)
⑤ 堪航性(seaworthiness)
⑥ cancelling clause(解約条項)、Estimated time of arrival(ETA)、レイキャン(Laycan)
⑦ 船舶のメンテナンス(maintenance)
⑧ 航海(navigation)の安全性
⑨ 迅速航行(due despatch、utmost despatch)
⑩ ヘーグ・ルール(The Hague Rules)やヘーグ・ヴィスビー・ルール(The Hague-Visby Rules)の取込み(Incorporation)

(第14回セミナー)
日時:2023年10月27日(金) 午後4時より
内容:定期傭船契約(3)~船主の権利~
(あ)傭船料
 ① 傭船料(Hire)の性質と支払方法、支払時期、in advance、banking dayなど
 ② 傭船料からの控除や相殺
 ③ Nanfri号事件、Equitable set off、Estoppel
 ④ 本船の引揚げ(Withdrawal)
 ⑤ 傭船契約を解除したときの損害賠償
(い)オフハイヤー(Off hire)
 ⑥ オフハイヤーとは
 ⑦ 船舶の不稼働
 ⑧ オフハイヤー事由
 ⑨ 時間の喪失
 ⑩ 傭船者の責めに帰すべき事由
 ⑪ 燃料等の供給義務
 ⑫ 他の救済手段との関係
(う)傭船料の回収
 ⑬ いろいろな回収手段
 ⑭ Lienの行使
 ⑮ 傭船者倒産危機時の対応

(第15回セミナー)
日時:2023年11月24日(金) 午後4時より
内容:定期傭船契約(4)
(あ)傭船者の権利、義務と責任
 ① 燃料や代理店、水先人等の手配と港費などの諸費用
 ② 傭船者の本船使用権(Employment)
 ③ 船荷証券(Bill of Lading)への署名
 ④ 傭船者による補償(Indemnity)
 ⑤ 安全港(Safe port)
(い)返船(Redelivery)、早期返船と返船遅延
(う)傭船期間(Charter period)
(え)荷役における船主と傭船者の役割分担、Inter-Club Agreement

(第16回セミナー)
日時:未定
内容:航海傭船契約(1)
① 航海傭船契約とは何か
② 商法や国際海上物品運送法との関係
③ 船主と傭船者の役割分担と責任分担
④ Gencon、Asbatankvoy、海運集会所(JSE)書式など
⑤ 免責と損害賠償責任
⑥ 堪航性(seaworthiness)
⑦ the doctrine of stages
⑧ 運賃(freight):様々な支払条件
⑨ lumpsum freight
⑩ 相殺

(第17回セミナー)
日時:未定
内容:航海傭船契約(2)
① 本船の遅延と離路
② laytime(碇泊期間)とdemurrage(滞船料)
③ laytimeのカウント
④ Notice of Readiness
⑤ 着船(arrived ship)
⑥ ready to load or discharge
⑦ Whether in berth or notなど
⑧ 荷役における責任分担
⑨ FIOST条項

シリーズセミナーに参加されたい方は、以下のリンクからお申込みください。参加者が多数に及ぶ場合は、ご案内できる人数に制限を設けさせていただきます。ご案内メールは、お申込み後、直近で開催されるセミナーの前日までにお送りしますが、もしご案内メールが届かない場合は、残念ながら、人数制限のためにご参加頂けない状況とご理解ください。

海事・物流セミナーの申込フォーム (google.com)

一度お申し込みいただければ、その後は、自動的に、次回以降のセミナーのご案内もメールで届きます(サブスク方式)。参加人数に制限があるため、今回のテーマには興味はないものの今後のテーマに興味がある場合も、今の段階で申し込まれることをお勧めします。もし途中でご案内が不要になった場合の配信停止の方法は、本フォームで申し込まれた後にお送りする、セミナーの視聴方法のご案内メール中でお知らせいたします。

留意事項:
  ① お申込み頂いた方は、個別にご挨拶させて頂くかもしれません。
  ② お申し込み頂いた方のみが受講可能です。不正受講があった場合は法的措置を取るこ
    ともあり得ます。録音や録画も禁止とさせていただいております。
  ③ Teamsの設定やネット環境は、ご自身でご準備いただき、当事務所へのお問い合わせ
    はご遠慮ください。